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なんか超久しぶりに本語りがしたくなったので。
ゴースト更新情報と拍手返信は下の記事を見てくださいねー。
今日の一冊は、『モモ』です。
思い出に残ってる本を一冊挙げろと言われたら、恐らくこれを推すでしょう。
前にあげた『西の魔女が死んだ』も捨てがたいですが。
作者はドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデ。
映画『ネバーエンディングストーリー』の原作者といった方が通りがいいかもしれませんね。
『モモ』は、基本的には子供向けの物語です。
円形劇場に住み着いているみなしごの少女、モモが主人公。
前半は街の人々や子供たちとの触れ合いが、後半はいわゆる悪の秘密結社との戦いが描かれています。
ネタばれになっちゃうので詳細は語れませんが、前半はほっこり、後半はハラハラドキドキといった感じですね。
最後に、この本の最高の読み方を。
まず、小さい頃に読んで、そして、大人になってからもう一度読むのです。
子供のころは、純粋に共感が持て、冒険活劇として非常に面白い。
実際、私も小さい頃に読んでもらったのですが、あのドキドキは今も覚えています。
そして、大人になってから読むと、物語のとらえ方ががらりと変わるのです。
いくつになっても、読み返しても感動できる物語り。名作といわれる所以でしょう。
このブログの年齢層からすると、小さいお子さんはいない(いても困る)と思いますが。
周りにいましたら是非読んであげてください。きっと思い出に残るはずです。
では、今回はこの辺で。
次回は適正年齢をちょっと上げて小学生中学年くらいので行きましょうかね。
ゴースト更新情報と拍手返信は下の記事を見てくださいねー。
今日の一冊は、『モモ』です。
思い出に残ってる本を一冊挙げろと言われたら、恐らくこれを推すでしょう。
前にあげた『西の魔女が死んだ』も捨てがたいですが。
作者はドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデ。
映画『ネバーエンディングストーリー』の原作者といった方が通りがいいかもしれませんね。
『モモ』は、基本的には子供向けの物語です。
円形劇場に住み着いているみなしごの少女、モモが主人公。
前半は街の人々や子供たちとの触れ合いが、後半はいわゆる悪の秘密結社との戦いが描かれています。
ネタばれになっちゃうので詳細は語れませんが、前半はほっこり、後半はハラハラドキドキといった感じですね。
最後に、この本の最高の読み方を。
まず、小さい頃に読んで、そして、大人になってからもう一度読むのです。
子供のころは、純粋に共感が持て、冒険活劇として非常に面白い。
実際、私も小さい頃に読んでもらったのですが、あのドキドキは今も覚えています。
そして、大人になってから読むと、物語のとらえ方ががらりと変わるのです。
いくつになっても、読み返しても感動できる物語り。名作といわれる所以でしょう。
このブログの年齢層からすると、小さいお子さんはいない(いても困る)と思いますが。
周りにいましたら是非読んであげてください。きっと思い出に残るはずです。
では、今回はこの辺で。
次回は適正年齢をちょっと上げて小学生中学年くらいので行きましょうかね。
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今回の書評は小川洋子の作品から。
猫を抱いて象と泳ぐ
著:小川 洋子
文春文庫
・書評
まず初めに、可能であるならばこの小説を読む前に、
ストーリーにかかわる一切の情報を得るのは極力避けることをお勧めする。
そのため、今回はあらすじを抜きにし、内容についてもほとんど触れない。
話自体は、一人の少年の成長と、その結末を書いたもので、終始少年の視点で描かれる。
少年は『あること』に興味をひかれ、その道にのめりこんでいくのだが、
その際の過程が非常に生き生きとというか、輝くように描かれている。
本来なら難しくとっつきにくい印象を与える『それ』を
ここまで魅力的に描けるのはすさまじいの一言に尽きる。
少年と一緒に、はじめて触れたときの感動と、プレイヤーをつかんで離さない魅力を追体験してほしい。
もう一点の見どころが、虚構と現実のバランスである。
これはフィクションであり、本書に出てくるような変わった特徴をもった人物も、起こる事件も、
現実的にはあまりお目にかかれないだろう。
しかし、読んでいるうちに、まるで本当にあることのように感じられ、
現実感と同時に、現実では感じ得ない印象を与えてくれる。
非現実の受け手である少年の心情が、真に迫って描かれているからこそ可能な現象だろう。
ちなみに『あること』の正体は裏表紙のあらすじに書かれている。
私は友人から本書を借りた時点でブックカバーがかかっていたかったため
幸運なことに一切の情報が得られなかった。
読む際は後ろを振り返ることなく、飛び込む気持ちで表紙をめくってほしい。
猫を抱いて象と泳ぐ
著:小川 洋子
文春文庫
・書評
まず初めに、可能であるならばこの小説を読む前に、
ストーリーにかかわる一切の情報を得るのは極力避けることをお勧めする。
そのため、今回はあらすじを抜きにし、内容についてもほとんど触れない。
話自体は、一人の少年の成長と、その結末を書いたもので、終始少年の視点で描かれる。
少年は『あること』に興味をひかれ、その道にのめりこんでいくのだが、
その際の過程が非常に生き生きとというか、輝くように描かれている。
本来なら難しくとっつきにくい印象を与える『それ』を
ここまで魅力的に描けるのはすさまじいの一言に尽きる。
少年と一緒に、はじめて触れたときの感動と、プレイヤーをつかんで離さない魅力を追体験してほしい。
もう一点の見どころが、虚構と現実のバランスである。
これはフィクションであり、本書に出てくるような変わった特徴をもった人物も、起こる事件も、
現実的にはあまりお目にかかれないだろう。
しかし、読んでいるうちに、まるで本当にあることのように感じられ、
現実感と同時に、現実では感じ得ない印象を与えてくれる。
非現実の受け手である少年の心情が、真に迫って描かれているからこそ可能な現象だろう。
ちなみに『あること』の正体は裏表紙のあらすじに書かれている。
私は友人から本書を借りた時点でブックカバーがかかっていたかったため
幸運なことに一切の情報が得られなかった。
読む際は後ろを振り返ることなく、飛び込む気持ちで表紙をめくってほしい。
ブログ名の下にも書いている通り、読んだ本についてちょくちょく書いていきたいと思います。
まず初めは、最初に書くならこれ、とずっと前から決めていた一冊。
西の魔女がしんだ
著:梨木香歩
新潮文庫
・あらすじ
主人公『まい』の元に、『おばあちゃん』が危篤との知らせが届く。
まいはおばあちゃんの家に向かう車の中で、その温かい想い出を、重い後悔とともに思い出していた。
・書評
梨木香歩の代表作。
女子中学生『まい』の揺れる心と、それを受け止めて包み込む『おばあちゃん』の温かさが伝わってくる。
上記の通り心境の描写も素晴らしいが、それ以上に素晴らしいのが全体の構成。
あまり詳しくは語れないが、
最後の一文。
全ての物語と全ての心が、その一文に詰まっている。
これほど、死をすがすがしく、尊く感じられる作品は、恐らくないだろう。
作品自体は長くなく、割とさっくりと読める。
大人も子供も、本を読んでいない人も読んでいる人も、万人にお勧めしたい一冊。
……初めて、書評(もどき)を書いてみたのですが、お勧めの作品ほど言葉が出てこないものですね。
つまるところは、面白いので読んでみてください。
まず初めは、最初に書くならこれ、とずっと前から決めていた一冊。
西の魔女がしんだ
著:梨木香歩
新潮文庫
・あらすじ
主人公『まい』の元に、『おばあちゃん』が危篤との知らせが届く。
まいはおばあちゃんの家に向かう車の中で、その温かい想い出を、重い後悔とともに思い出していた。
・書評
梨木香歩の代表作。
女子中学生『まい』の揺れる心と、それを受け止めて包み込む『おばあちゃん』の温かさが伝わってくる。
上記の通り心境の描写も素晴らしいが、それ以上に素晴らしいのが全体の構成。
あまり詳しくは語れないが、
最後の一文。
全ての物語と全ての心が、その一文に詰まっている。
これほど、死をすがすがしく、尊く感じられる作品は、恐らくないだろう。
作品自体は長くなく、割とさっくりと読める。
大人も子供も、本を読んでいない人も読んでいる人も、万人にお勧めしたい一冊。
……初めて、書評(もどき)を書いてみたのですが、お勧めの作品ほど言葉が出てこないものですね。
つまるところは、面白いので読んでみてください。
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